詳しく知りたい「グラスフェッド」

ORGANIC LIFE TIPS #4


前回はギーオイルについてご紹介しましたが、よーく見ると瓶のラベルに「グラスフェッド・ギー」と書いてあります。


こちらの「GHEE EASY」は広大なオランダの国立公園で放牧され、牧草だけを食べて育てられた牛のバター(グラスフェッド・バター)のみを使用しているそう。


最近になって「グラスフェッド」という言葉をよく耳にするようになりました。グラスフェッドビーフの特徴である赤身を売りにしている飲食店や、グラスフェッドミルクを置いているオーガニックスーパーも増え、だんだんと注目を集めているんです。


さて、そのなんだか体に良さそうな響きの「グラスフェッド」とはいったいどういうものなのでしょうか?






グラスフェッドとは牧草飼育牛のこと

グラスフェッドの最大の特徴は育った環境と飼料。オーストラリアやニュージーランドのような広大な土地で放し飼いにされ、そこに生えている牧草のみを食べて育っています。つまり自然に近い環境でストレスがなく、本来食べるべき牧草を食べて育った、本当の牛ということ。


なんだか普通のことのようにも思えますが、私たちが普段口にする牛肉や牛乳、バターのほとんどが穀物を主体とした飼料で育てられた「グレインフェッド」と呼ばれるもの。肉が柔らかく、霜降りや脂がのっているのが特徴です。


一方「グラスフェッド」の肉は赤身が多く、本来のお肉の香りや味わいを楽しめるのが特徴。育った土地によってもお肉の味わいが変わるので、土地の特徴がダイレクトにお肉に表れることもあるそう。産地によっていろいろな味わいが楽しめます。



健康な牛ということ

「グレインフェッド」では主に穀物を飼料として与えられますが、本来牛が食べない穀物を与えることは牛の負担にもなりますし、飼料に用いられる穀物は輸入が多くその中には遺伝子組み換えのも含む危険性があります。さらに穀物を育てる際使用された農薬や牛に与えられる成長ホルモン剤、抗生物質なども分解されずに凝縮され、お肉や牛乳を食べる私たち人間の体に入ってくることになります。安く早くたくさんのお肉を提供できるのにはこういった秘密があるんです。


「グラスフェッド」はのびのびと健康に育つためそういった心配がなく、本来の栄養素とビタミンをたっぷりと含んでいます。そのため安全性と健康面への影響からフランスをはじめとするヨーロッパ諸国でもグラスフェッドの酪農家が広がっているそう。




自然の姿は栄養がたっぷり

強制的に成長を早め太らせた牛とは異なり、グラスフェッドは自然のなかでよく動き、たっぷりと栄養を含んだ牧草を食べてゆっくりと成長するため、お肉や牛乳も栄養価が高くなります。



You Are What You Eat

余談ですが…


「赤ちゃんが産まれてオーガニックに興味を持った」というお母さんは多いと思いますが、やっぱり妊娠中や母乳をあげているお母さんって食べるものにもとても気を遣いますよね。

「自分の食べたものが直接赤ちゃんに影響する」から。それって私たちの体も一緒だと思うんです。


自分の食べたものは直接自分に影響します。


みんな自分で選択し食べたものでできているんです。本当にシンプルで当たり前のことなんだけど忘れがちですよね。グラスフェッドやオーガニックのものなど食べるものを自分でしっかり選択してみたり、自分に優しくしてあげてくださいね。

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